人気ブログランキング | 話題のタグを見る

世界の終わりの魔法使い2

世界の終わりの魔法使い2_f0131530_21184579.jpg

ぁぁあああ愛に生きる世界があってもいいじゃないかぁ!!!

西島先生の「世界の終わりの魔法使いシリーズ」の「せかまほ2」
モノレールの中で読んで、家かえって、風呂はいって、もうかなりの時間がたったのにもかかわらず興奮が冷めない。
「せかまほ1」は書店のお試しコーナーで読んで「さいごのオチとか設定とか、サブカル好きの人間にはおいしいパターンだけど、まぁ普通かな。よくわかんないし」と思ったので、「せかまほ2」は買ってませんでした。(最後のオチは実際に読んで見てくださいな)
じぶんの阿呆。

でも、「2」でやられた。
ガイナ並みの迫力ある背景に、あの西島先生独特の質量のあるデフォルメされた世界。
画面のなかを縦横無尽に跳ね回るカワイイ(あえてカタカナで)キャラクターたち。

話は、月並み。
魔法使いと人間が宇宙全域で戦争してて、その魔法使いの女の子と落ちこぼれの人間が恋に落ちて…。
うわぁ。
書いてて、アホみたいだ。月並みだ。

でも、この話は「せかまほ1」の過去話で、それと繋げて読むと…。
…きます。
せかまほ1で、アンのとった行動の全てが意味のあるものになって、「1」がとてもしっくり来ますね。「ぷー」とか。
「2」だけで充分面白いけどね。
ジャンプとかでも、過去話ってなんか哀愁が漂っているじゃないですか。
一冊丸ごとそんな哀愁が漂ってます。硝子一枚はさんだような。世界観。
この人「ディエビエ」でもそうだけど、結末から省みるという視点がやたら上手い。
「凹村」だって結末はすべて「宇宙戦争」から(より?)きてる訳であるし。

とにかく、
「本気になれないことを…本気でやる必要なんてないでしょ?」から「君にだけは本気ッ♥」のながれが最高です。

SFファンタジーですよ。ちなみに。

by yaminave | 2008-09-07 21:35  

<< 最低 婚姻届書けましたよ >>